万引きが止められない。心の病?クレプトマニアってなに?

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「クレプトマニア」ってなに?~窃盗症が裁判で認められる場合~

何度も盗みをおこなう精神的な病を「クレプトマニア(窃盗症)」といいます。
窃盗というと、お金に困って盗みをおこなうことやスリや空き巣といった職業的に盗みをはたらいたりすることを思い浮かべることが多いと思いますが、クレプトマニアを患っている人たちは、経済的に余裕があり、主婦や会社員など反社会的でない人たちがほとんどです。窃盗症の人たちは、社会的信用を失うリスクがあるにもかかわらず、窃盗をおこなうことをやめることができません。そうした人たちは、盗んだものを転売したり、盗んだものを食べたり使用したりすることが目的ではなく、盗むこと自体を目的として窃盗をおこなってしまうのです。

裁判で窃盗症と認められることはあるのでしょうか。

裁判で医師が作成した意見書を提出できた場合(裁判官や検察官次第ですが、意見書の提出が認められないことも多いです。)、被告人の病状によっては、そのような病気であることが、被告人の刑を軽くする理由として認められることがあります。
ここでは実際に窃盗罪で逮捕された主婦のケースを紹介します。この主婦はスーパーで常習的に万引きを繰り返しており、医師によって「窃盗症」という診断を受けました。その結果、裁判官は、その主婦が病気であることを認め、「罪の重さをしっかり受け止めさせた上、早期に治療を受けさせるのが相当」とし、情状酌量の余地があると判断しました。窃盗症が裁判において認められ、刑が軽くなったケースです。
ただし、上で紹介したようなケースは稀で、窃盗症であると主張してもなかなか通ることはありません。繰り返し万引きを行っていて逮捕された場合、起訴され、刑務所に入ることが一般的です。ただし、経済的に余裕があり、割にあわない窃盗を行なっている場合、診断と治療を受けることを前提に、「窃盗症」であることを主張していくことに価値はあるでしょう。

クレプトマニアは治るのでしょうか。

窃盗症は依存症であるため、自分の意思だけではなかなかやめることができません。窃盗を常習的に繰り返していて、やめることができないという方は、専門の医師へ早めにご相談することをおすすめします。

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