交通事故の被害者は相手に何を請求できますか?

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賠償される損害は、積極損害・消極損害・慰謝料の三つです。

積極損害とは?

交通事故により出費を余儀なくされ、主に治療費、通院交通費、葬儀費など、実際に発生した損害のことです。

消極損害とは?

消極損害とは、休業損害、逸失利益がこれにあたります。

休業損害とは、傷害が治癒、または、症状が固定した時期までの間、被害者が働くことができなかったり、収入が減ったりしたことによる損害のことをいいます。基礎収入×認定休業日で算出しますが、個別事案によって加算・減算されることもあります。

逸失利益とは、交通事故による後遺症や死亡がなければ稼げたであろう収入のことをいいます。後遺障害の場合は、収入額(年収)×労働能力喪失率×中間利息控除係数で算出し、死亡の場合は、生きていたら稼げたであろう収入から、生きていたら生活で使っていたであろう支出を差し引いて算出します。

慰謝料とは?

慰謝料とは、交通事故によって被った精神的苦痛に対して支払われる賠償金のことをいいます。
交通事故により怪我をして、完治した場合は傷害(入通院)慰謝料、後遺障害が残った場合は傷害(入通院)慰謝料と後遺障害慰謝料が請求できます。被害者が死亡してしまった場合は傷害(入通院)慰謝料、死亡慰謝料(即死の場合は死亡慰謝料のみ)が請求できます。

Q:事故によって怪我を負い、治療中です。治療費を自費で立て替えるのが苦しくなってきました。

仮渡金制度や内払を利用しましょう。

仮渡金請求とは、示談前に必要な場合、自賠責に対し、態様により一定の金額の支払いを請求することです(これに対し、損害額確定後、交通事故による損害賠償を正式に請求することを本請求といいます)。これは、自賠法17条に定められた制度で、

○死亡の場合・・・290万円

○脊柱骨折で脊髄を損傷・上腕又は前腕の骨折で合併症を有する・大腿又は下腿の骨折・内臓の破裂で腹膜炎を併発・14日以上の入院が必要で医師の治療が30日以上必要な場合・・・40万円

○脊柱の骨折・上腕又は前腕の骨折・内臓の破裂・入院することが必要で、医師の治療が30日以上必要・14日以上入院することが必要な場合・・・20万円

○11日以上の医師の治療が必要な場合・・・5万円

支払われるものです。1度だけ請求することができます。

内払とは、保険会社が示談前に、損害金の一部を支払うことをいいます。自賠責の内払制度は廃止されましたが、サービスとして内払を行っている任意保険会社があります。仮渡金は1度だけしか請求できませんが、内払は何度も請求することができます。

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