過失割合が8:2だと言われた。どういうこと?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
ba61c59bd16052cab689527e4637d0cb_s

交通事故において、過失とは平たくいえば「不注意」のことをいいます。民法では、「故意・過失責任の原則」というものがあり、損害は、故意や過失に応じて負うという建前が取られています。

交通事故が発生したことについて、双方どのくらい過失があったのかを示すのが、過失割合です。
100:0、80:20、50:50といった言い方で割合を表すことが多いです。

この過失割合によって、相手に請求できる金額が変わってきます。
例えば、その事故により500万円の損害が発生した場合、過失割合が、相手が100でこちらが0なら、相手が500万円を全て負担しますが、相手が50でこちらが50ですと、相手が250万円、こちらが500万円を負担することになります。

過失割合はどのようにして決まるの?

過失割合は、これまでの判例に基づき、事故の態様に応じて基本割合が決まっています。

また、事故当事者に「著しい過失(例えば、携帯電話を操作しながらの運転行為など)」「重過失(無免許運転や酒酔い運転など)」がある場合に、基本割合を修正する「修正要素」も類型化されています(不注意の程度は、「著しい過失」<「重過失」となります)。

基本割合を修正する「修正要素」は、「著しい過失」や「重過失」の他にも様々存在しています。

相手の保険会社が言っている過失割合に納得がいかない場合は?

保険会社は、判例タイムズという書籍を参考にして、過失割合を言ってきますが、被害者にとって有利な修正要素の存在を無視した主張であることが多いため、どうしても加害者にとって有利な過失割合になりがちです。

過失割合を争いたい場合は、調停やADR、裁判で争うことになります。その際、自分にとって有利な過失割合に関する主張を行なうためには、事故状況を証明するため証拠資料を集めることが重要です。そのような証拠資料のうち重要なものとしては、「実況見分調書」があります。

なお、所轄の自動車安全交通センターで発行される「交通事故証明書」(いわゆる事故証明)という書類がありますが、交通事故証明書は交通事故の発生を証明する書面であって、事故の種類(人身事故、物件事故)や発生日時、場所、当事者についての情報が記載されているに過ぎないため、過失割合を判断するための詳細な事故状況を証明するには情報が不十分です。

一方、「実況見分調書」は、事故後、警察が現場検証を行ない、その結果に基づいて作成される書面です。事故状況を把握するための証拠資料として、とても有力な書面になりますが、どの事故類型やどの修正要素に該当するかを慎重に検討する必要がありますので、この検討と判断に関しては、専門家である弁護士に相談するとよいでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。